長かった北海道旅行の最終地は新千歳空港。
飛行機まで時間の余裕のある到着だったので、新千歳空港をじっくりと見てまわることにする。だから本当の意味での観光の最終地でもある。
聞くところによると新千歳空港内にはいろいろとあるらしいのだが、今までは一直線に乗ったり降りたりしてたので全然気が付かなかったのだ。
言われてみれば広い空港のような気がする。
新千歳空港は千歳市と苫小牧市にまたがって建っている空港だ。そうだったのか。
チョコブリッコ。
唐突だけど、苫小牧のコンビニで買っていた菓子パンを食べておく。お腹が空いていたというよりも、パッケージの古臭さに惹かれて買ってしまったものだ。30年くらいこのままのデザインなんだろう。
日糧製パン株式会社というところが出している。
やはり北海道ではロングセラーのメジャーな菓子パンらしい。
なぜチョコとブリッコをかけあわせたのか。
意味も意義もわからないけど長年にわたって親しまれているので正解だったに違いない。こんな名前じゃなければ自分も買ってなかったと思うし。
似たようなイメージのパッケージとしては
フジパンの銀チョコなんかは僕らにもお馴染みだろうが、チョコブリッコはそれが生易しく思えるくらいチョコチョコしている甘パンだった。中身も含めてチョコチョコしい。
新千歳空港には天丼てんやがある。
北海道で天丼てんやはここ一軒だけなので貴重かもしれない。
空港内の店だから、安いメニューが省かれているのが残念だ。
てんやといえば味はもちろん安く天丼が食べれるのがウリなのに。
ちなみに、天丼てんやは大阪には一軒もない。
荷物(?)になっていた菓子パンも片付いたので、ぼちぼちと空港を回ってみようと思う。
北海道各地の人気ラーメンが一堂に会するエリア。
各ラーメン店の呼び込み合戦がすごい。しかもどの店も若い女性を呼び込みに立てている。これだけ必死にやられるとかえって入りづらい。もちろんどのラーメンも800円とか900円とかするので余計にどうかなと思う。ざっと通り抜けてそれほど食べたいようなのは見当たらなかったのでそのままにした。
もちろん他にも飲食店はたくさんある。
ここなんかはレストランバーみたいなお店なのだがエスキャロップ1380円とある。
根室で食べたエスカロップも空港にくるとオシャレな名前になってしまうのか。それにしても値段。味はどんなだろう。
空港に映画館がある。
映画館がある空港なんて世界では珍しくないのかもしれないけど、海外に出たこともなく空港を利用することすら少ないのでこういうのを見るのは初めてだ。二時間以上あるような映画を見てから飛行機に乗るというのはどういうケースだろう。もしくは到着してからすぐには何処にも行かずに映画をゆっくり楽しんでから空港を離れるのか。そのあたり飛行機経験が乏しいのでちょっとわからない。飛行機は時には欠航など、大幅な遅れが出ることがあるそうだけど、そういう時に映画なんかが見れたら便利なのかもしれない。
映画館は予想の範囲内だけど銭湯まである。これは寒い地域ならではの配慮?ちょっと嬉しいかも。入浴料はいくらだったか見ておけばよかった。
もっと驚いたのはアニメイト。
アニメイトが入っている空港は新千歳空港の他にあるのだろうか。不思議に思ったが、もしかしたら国際線で海外に帰る人をターゲットなのかもしれない。海外のアニメ好きは多いらしいしそう考えれば日本土産としてはアニメイトは当たり前に必要なのかも。
新千歳空港内をぶらぶらしているとTwitterにつぶやいていたら、なかにある回転寿司屋が安くて美味しいと情報をいただいたので、せっかくだから覗いてみることにした。
空港のお寿司屋なんか、回転寿司屋といえどもかなり高いのだろうと気にもとめなかったけれど、ここのお店のメニューをよく見てみると一皿120円くらいと本当に安い。これは意外だ。空港でも安いお店は安いのかもしれない。そういえば100円ショップのダイソーなんかも空港に入っているし。
写真にあるように、イカとサーモンのお寿司を握ってもらった。回転寿司屋といっても最近のお店は申し訳程度に回っているだけで、注文して握りたてをいただくのが主流になっている。出てきたお寿司はシャリがほんのり温かくて江戸前風。美味しい。これは本当に美味しい。値段以上の価値がある。何皿食べたか忘れたけど、500円くらいしか払ってないように記憶している。たしかにオススメのお寿司屋だ。名前を覚えていないのが残念だけど、空港にはそれしか無いのでわかると思う。最後の最後で妙に得をした気分になった。
あとは適当にお土産物屋をまわってちょっとだけ買い物をした。ここでお土産用のサッポロソフトを買い忘れたことに気がつく。空港内の複数のコンビニを回ってみたけどどこにも置いていない。
映画館や銭湯やアニメイトや美味くて安いお寿司まであるのにサッポロソフトひとつ買えないとは情けない。やはり
苫小牧のコンビニで買っておけばよかったのだ。今回は諦めるしかないようだ。誰に渡す予定があるわけでも無かったのだが。
時間がきたのでピーチ航空で帰阪。
安いかわりに持ち込める手荷物はひとり一つまでと言われるが、おみやげ用の紙袋などはうるさく言われないようだ。念の為に複数の袋をしばりあげてひとつにまとめておいたのだけど、まわりをみると皆めいめいに沢山のおみやげ袋をぶら下げて乗り込んでいる。そんなものか。
まだまだ続く?