ちょうど一年くらい前。夏も暑くなろうとしている頃に沖縄に行った。北海道にピーチ航空でいった返す刀でこちらもピーチ航空を利用した。沖縄といえば夏の航空運賃は何倍にも跳ね上がるが、この時は関空から一万円以下で往復出来る落とし穴のような日程を見つけてすぐ予約したのだ。今年はピーチ航空ではそんなに安いのはもう無いかもしれない。ジェットスターならあるかもしれない。話が逸れた。
沖縄にはもう何度か来ている。那覇空港に降り立っておきなわ屋の赤い看板にお出迎えされると懐かしいような帰ってきたような胸のつまる思いにとらわれてしまう。
那覇空港からはゆいレールで中心街に向かうことになる。何度か友人に車で迎えにきて来てもらったこともあったが基本的には空港に着いたらまずゆいレールである。7月ともなると夜のホームで待つのも蒸し暑くてたまらない。こういう時はモノレールのノロノロとしたペースを呪いたくなるものだ。
向かった先は国際通り最寄りになる美栄橋駅~牧志駅を過ぎて、次の駅にあたる安里駅だ。国際通りの終着点くらいに考えてもらってよい。その次がおもろまち駅といって新都心と呼ばれる地域であるから国際通りと新都心の境目の駅という見方も出来る。
安里駅でてっちゃんと待ち合わせするのがいつものパターン。てっちゃんの利用している最寄り駅が安里駅だ。僕が沖縄に行く理由の85%はてっちゃんに会いに行くためでであるので必然的にこうなる。
安里駅前は写真の通り沖縄そば屋がある。おそらく沖縄における唯一の駅そばと呼ばれる代物。早朝から夜中までずっと営業していていつ見てもそれなりに客がついている。食べて見たいのだがなかなかタイミングが無い。ちらっと覗いてみると料金が600円700円などして沖縄においてはなかなか高い。普通の店だと500円以下で食べれるのが多いので駅そばだと割増ということになる。希少だからか。
安里駅前にはりうぼうという24時間スーパーがあって着いたらまずここを覗いてみるというのも定番の行動である。暑いのでひとまずクーラの効いたスーパーに退避して汗をひかすという目的もある。
スーパーの清涼飲料水はたいていロング缶。それでもって100円以下。マウンテンデューやドクターペッパーなどアメリカテイストなものが多い。
アイスクリームコーナーに回ってブルーシールアイスのポーラベアーを確認する。ブルーシールアイスというのは沖縄のご当地アイスクリームブランド。サーティーワンアイスクリームと同じような店舗をいくつも構えているが、スーパーやコンビニで販売するアイスクリームもたくさん出している。ポーラベアーはその一つだ。
ポーラベアーの内容は長方形のビスケット2枚でアイスクリームを挟んだものでよく有りそうな商品ともいえるのだけど食べてみると抜群に美味い。初めて沖縄でこれを食べた時から大ファンになってしまった。沖縄に遊びに来た人に勧めるとたいてい好きになってくれる。ビスケットの塩気の絶妙さとアイスクリームの組み合わせの感動は実際に食べてみないとわからないかもしれない。ポーラベアーは基本はバニラ味だがバリエーションがいろいろとあってこの時はビターチョコレート味があった。知らない味を見つけるのも毎回の楽しみだ。
この時も暑さも手伝ってスーパーの前でポーラベアーをかじりながらてっちゃんを待った。外気の温度のせいで食べ終わるまでにアイスが垂れてきて手がべとべとする。しかし全く後悔しない美味さだ。沖縄本島を訪ねた時はスーパーやコンビニに寄って、アイスクリームコーナーを探してみて欲しい。かなりの確率でポーラベアーの何味かが置いてあるはずだ。
ポーラベアー(ホッキョクグマ)のない沖縄なんて考えたくないものだ。
白くまのない鹿児島のようなものか。
変な文章だけど。