てっちゃんと
丸安そばで楽しく食事をした帰りのこと。開南の丸安そばと同じ道の並びに、
宮古そばという同じような沖縄そば屋さんがある。ここもなかなか美味しいお店で丸安そばと甲乙つけがたいのであるが、この時はただならぬことが発生していた。
これが宮古そばの外観である。本当の店名は『いなか』というのかもしれない。丸安そばと雰囲気が似ているのがおわかりかと思うが、今回はここのおそばについてお話するわけではないのが残念だ。
なんと、宮古そばの前に
警察官が集まっている。何事だ。まさか沖縄そば不正事件?沖縄そばで不正なんて出来るの?そばをたぐっている時に喧嘩を始めた客同士が、片方を丼で撲殺しちゃったとか?とにかく沖縄そば屋に警察なんか似合わないのでひどく混乱する。てっちゃんと二人で様子を見にいった。
警察官が何かを調べていたのは店の脇。そこには
オッサンさんがひとり。店の人ではなさそうだ。かといって客というわけでもなさそうな浮浪者的な雰囲気。食い逃げとかそんなのか。なんとなく遠巻きにして様子を伺っていた。警官たちの交わしている言葉もよく聞こえない。しかし臭い。何かが臭う。
この匂いは……うんこのような……いや、うんこそのものの匂いだ!
よくよく目を凝らしてみてみると、件のオッサンが立っている店の脇のコンクリートの上に、茶色いような染みが出来ている。オッサンの足元から何かが漏れてそこに垂れてきているのだ。
まさか……まさか!信じたくない!
仮にも沖縄そば屋の脇で立ち糞!?どんな迷惑行為だ!?
そりゃ警察呼ぶわ。
しばらくして戻ってきてみると、
警察官たちとオッサンは消えていた。
オッサンがいたあたりを見に行くと、どこからともなく蝿が寄ってきていて、茶色い染みのまわりをブンブンと飛び回っている。動物に餌をやるなという張り紙があるが、
蝿に餌をやるのも禁止と追加書きしておかねばならんのか。匂いも当然そのまま残っている。飲食店としてこれほど酷い
テロはないだろう。
この日の宮古そばはまともに営業出来たのだろうか。せっかく美味しい沖縄そば屋さんなのにこんな形の紹介になって残念である。申し訳ない。看板にある通り、宮古そばもソーキそばもとても美味しい店なのだ。次こそはごく当たり前にそばを食べにきた話にしたいものだ。
宮古そば負けるな!