赤とんぼで買ったタコスをぶら下げて、サンライズなは商店街から、
壺屋やちむん通りに入っていく。壺屋やちむん通りは平和通り商店街を突き抜けたところから始まっている。このへんの説明は難しい。国際通りから入ってきた場合、何も考えず商店街をつっきればだいたいわかる。
壺屋やちむん通りは観光スポットになっている通りだ。沖縄の伝統的な古い家屋とか、焼き物関係の店なんかがずらずらっと並んでいる綺麗な通りである。やちむんとは焼き物の意味らしい。壺屋というのは、陶器の技術をもった職人が、このあたりに集めて住まわせられていたことからついた地名だ。壺屋という住所のついたエリアはこの通りだけではなくてわりと広範囲に及ぶ。てっちゃんの住んでいる家も壺屋のうちだ。
シーサーや、いろいろな焼き物が見られる。あんまり焼き物に興味がないので、いつも目に勝手に入るくらいしか見ていない。だから何度も通っているわりには詳しいことはいまだに知らない。てっちゃんの家に行くときとか、てっちゃんの家からインツー方面に向かうときの通り道に使っているだけなのだ。
オリジナルのシーサーを焼いて貰うとかいうサービスもあるという。こねるところから始まるのだろうか。友達の誰かが、ここで焼いたのを後で送って貰ったとか言ってたが、誰だったか思い出せない。それならひとつ自分も焼いてやろうなどと、まるで思わなかったのは確かだ。
やちむん通りはそんなに長い道ではない。歩いて5分くらいのものだろう。蛇かウナギのようにくねくねとカーブしているのが特徴。ゆるい坂道にもなっている。散歩コースにも悪くはないけど、夏はとにかく暑いのがやっかい。整備された通りだけに、隠れるところもあまりない。帽子をかぶってきて良かった。沖縄を昼間に歩くときに帽子をかぶってないのは禁止したい。
焼き物屋だか住宅だかわからないような家が並んでいるのも特徴的。中には本当に古いだけの家とかもある。人が住んでいるのかもわからない。ただしそれなりに管理されているようで、そうでなければとっくに潰れているかもしれない。沖縄の土着的な建物を手軽に見学するには良い場所だ。
かの『美味しんぼ』28巻の長寿料理の回に壺屋やちむん通りは登場している。詳しくは
バンボシュwikiのコチラをどうぞ。
こちらは焼き物屋らしい焼き物屋。様々なシーサーが並ぶ。沖縄の新しい住宅にもシーサーは置かれているので、あんがい県内の需要は多いのかもしれない。
ちなみに沖縄で個人の家に瓦の屋根が許されたのは明治になってからのようだ。ということは枯木のように苔むして古そうに見える建物も、せいぜい明治以降に建てられたものということになる。明治といっても100年や140年は前なので十分古いのだけど。台風や戦争をくぐり抜けてよくぞ残ってたものだ。瓦の屋根なんて沖縄の強烈な台風があれば吹き飛んでしまいそうなのに不思議なものだ。今の沖縄の家は四角い鉄筋コンクリート製のものが主流になっている。
壺屋やちむん通りには自販機がところどころに設置されていて
UCC霧の紅茶を買うことが出来る。新製品(2012年夏当時)のアップル&レモンティーを発見してしまった。アップルティーとはまた別のやつだ。
こちらの自販機ではUCC霧の紅茶の現行ラインナップが勢揃い。アップルティーとアップル&レモンティーは別なので注意が必要だ。さっそくアップル&レモンティーを買って飲みながら歩く。冷たくてとても良いと思ったが、暑くてたまらないせいでこのサイズでもすぐに飲み干してしまった。かといってダラダラ飲んでいても、たちまちぬるくなってつまらなくなる。
空き缶をもってぶらぶらしていると壺屋やちむん通りも終わり。車がばんばん走るひめゆり通りに出た。