2010年の初夏に一瞬だけ那覇市開南近辺で密かな旋風を巻き起こした
ガッパラー丼というのがある。以前にも
このブログで取り上げた。
ようするにローカル外食チェーン
どん亭のさらに一店舗だけのローカルメニューだったのだけど、そのあまりにも意味不明で破天荒なネーミング及び
「店の肉を全部載せりゃいいんだろ、ついでに油揚げと卵も載せてやんよ」っていうコンセプトの大雑把さに、一部の人間は虜にしてしまった。しかし破天荒が過ぎたのかもしれない。一般には全く売れなかったのか、最初から期間限定のサービス丼だったのか、何の前触れもなくレギュラーメニューから消滅。ガッパラーの栄光はごくごく一瞬だった。
当時はガッパラーの意味を知るためにGoogleで検索してみても、全く有効な回答が得られなかったし、「ガッパラー丼」などと検索しても、
僕とてっちゃんのTwitterの発言しかひっかからないという絶望な状況であり、ネットでのガッパラー丼愛好家の活動は皆無の有様だった。そして話を聞いていた僕も実物にお目にかかることがなく、たまたま撮影されていたお持ち帰り用のガッパラー丼の画像一枚から想像を膨らませるしかしょうがなかった。
その後、このブログを元にしたガッパラー丼の話題が
NEWSポストセブンの記事に取り上げられて、ガッパラーとは与論島の方言であるとか、社長が与論島出身だとか、
ガッパラー丼は復活する予定はないという貴重な追加情報が得らる。そのお陰で今やGoogleで「ガッパラー丼」と検索しても色々と出てくるようになり、ネット世界にガッパラー丼の足跡を刻むことには一応成功したのだが、やはりガッパラー丼はいずれ忘れ去られるだけの存在でありこれでガッパラー情報も打ち止めなのかという寂しさもあった……
しかし!
ここで信じられないような奇跡が起きた!
ガッパラー丼の店内バージョンの画像が発掘されたのだ!
これがガッパラー丼の真の姿だ!!
たしかに丼バージョンで見ると、持ち帰り弁当では不明瞭だった、牛・豚・鶏の肉オールスター感がはっきりとわかって圧倒される。卵の上のネギとホウレン草の緑が強烈な個性をだしてるのがわかる。あと
スプーンで食べるという証言も本当だった!
一部の人間の強烈な支持を集めたのも余計にうなずけるビジュアルだ。
絶滅種になったのが残念でしかたがない。
注文するたびにタレや具の構成が微妙に変化していったという伝説もある謎のガッパラー丼だが、この写真を見たさるガッパラー体験者によると、この形の丼に盛られているのは初めて見たとのこと。具やソースどころか器さえも確定していないガッパラー丼。どこまでつかみ所がないのだ!?
貴重な写真を発掘・提供してくれた沖縄のまこちーに感謝!!
というわけで我々は引き続きどん亭に
ガッパラー丼のレギュラーメニュー化を提案し続ける、ということで今回の記事は終わる。
おまけ。
ガッパラー丼と入れ替わりで登場してやはり風のように消えていった一日50食限定というよくわからない冷しゃぶ丼。てっちゃん以外に誰も注文しなかっただろうから、ボケボケの写真だけどいちおう貴重なので掲載しておく。これは復活しなくていい。
ガッパラー丼の前に活躍したらしいパワーステーキ丼(これも意味不明なメニュー)が消滅し、その入れ替わりで登場したWステーキライス。なんだこのしょぼい肉片二枚は!?これをWステーキと言いますか!?という強烈なつっこみが必要なライスであった。
そして2011年11月末の現在のどん亭。ガッパラー丼お持ち帰りバージョンの撮影者であるラボさん(左)と僕とで記念撮影。沖縄で流行しつつあるマスクスタイルで。
性懲りもなく
Wステーキ丼というのが出ていた。写真でみるとなかなかよさそうだ。それにしてもW(ダブル)が好きだなどん亭。