今回の六泊七日の北海道旅行で大活躍した
北海道フリーパス。函館で乗った路面電車をのぞいて、道内の移動はすべてこのチケットに頼った。ちなみにこのチケットを買うと、写真にあるような道内の時刻表と路線図をつけてくれるので、わざわざ時刻表を自前で用意する必要はなかった。
北海道フリーパスは
25500円という些か高価なチケットであるが、18きっぷと違い通年販売しているのが便利だ。ただし縛りがあって盆と正月とGWは使えないというのと、使用開始日から7日間の連続使用(乗っても乗らなくても七日間のみ)というのがある。こういうことであるから、7日間ずっと列車に乗り通すというのはなかなか難しいかもしれない。
今回の場合は切符の有効期間七日をフルに乗り通して、北海道を大雑把に一周してきた。せっかくなので25500円に対してどれくらい元をとったのか計算してみようと思う。
初日
新千歳空港~札幌 1040円
札幌~釧路 8610円
新富士~釧路 160円
二日目
釧路~根室 2420円
根室~釧路 2420円
三日目
釧路~(網走)~旭川 9,760円
四日目
旭川~稚内 5250円
稚内~旭川 5250円
五日目
旭川~五稜郭 11,720円
六日目
函館~札幌 5,560円
七日目
札幌~苫小牧 1,410円
苫小牧~新千歳空港 670円
合計
54270円。
なんと
28770円ぶん正規料金よりたくさん乗っていた。
四日目の根室の時点で元はとれてしまっている。
大雑把な表現が許されるのならば、根室から出発して、釧路、網走、旭川、稚内、函館、札幌、苫小牧と回って、新千歳空港にいたるまでが、すべてタダ乗りだったようなものだ。
すべて特急自由席の料金で計算したが、北海道フリーパスは指定席も6回まで指定できるので、指定席を使えば金額的にはもっと得をしたことになる。ただし今回の場合でいえば、指定席よりも自由席のほうが空いている傾向にあったので、七日間で一度もその権利を使用することは無かったが。
出発前は購入を悩んだ北海道フリーパスだが、こうしてみると購入に踏み切ってよかったと思える。長距離バスなどを利用すればJRよりも安く移動は出来るが、さすがにこれだけ回るとさすがに25500円では収まらないはずだ。それともちろん特急車両のような乗り心地は望めない。
期間中の青春18きっぷならば一日あたり2300円だが、列車の本数が極端に少なく広大な北海道では、新千歳空港から普通列車でいきなり釧路まで行くのは無理だ。始発に乗ったとしても14時間27分もかかるのだ。飛行機で到着した日に釧路までたどり着く列車はない。よほどの信念と知識がないと18きっぷで道内を回りきるのは難しいだろう。
レンタカーという手段は最初から考えていなかったので料金の比較はわからない。なにしろ車の運転をするのが嫌いだし、運転をするとお酒が飲めなくなってしまうので困る。
以上のようにまとめてみたが、北海道旅行で鉄道の移動を考えている方は少ないかもしれないが、何かの参考になれば幸いだ。
続く。