好評のオッさんとの日帰り旅行シリーズだが、飛騨高山に行った時の帰りに、滋賀県にある餃子の王将三雲店で食事をした。なんでそのような所で食事をしたかというと、私は元来王将というものが好きで、何時何処であろうとも王将で食事をするという案に関しては賛成というのもあるが、しかし今回はもうひとつ別の理由もあったのだ。
「オッさん、餃子の王将って昔、回転寿司とか魚とか変なもの出している店舗があったよね」
「滋賀県の方にはまだ残っていますよ。
いけすの王将とか」
「ええっ!?」
「ちょうど帰り道やから行ってみます?」
そんなわけで我々は餃子の王将三雲店を訪ねることになった。
餃子の王将三雲店。
看板のデザインが古い。
この時点でシーラカンス的な店舗というのは分かる気がする。
いけすが残っていてもおかしくはない。
広い敷地には建物が2つあり、片方が普通の中華料理の餃子の王将で、もう片方が問題のいけすの王将のようだ。
いけすの王将がまだ営業しているとはと感心して近寄ってみるとおかしい。暗い。もう閉店したのだろうか?ちがう。飲食店が閉店するにはいくらなんでも早い時間。どうやらもう営業してない!
この日記は一年遅れくらいで書いているが、この時点ではつい最近まで営業していたとのこと。一足遅かった。いけすの王将の事をふいに話題にしたのも何かの予感だったのかもしれない。違うかもしれない。思い出した頃に訪ねてみたら営業してなかった。それくらいのポジションの店だった。王将でいけす料理を食べようという発想はなかなか無い。しかしけっこう長い間営業していたはず。とすれば近年まではそれなりに需要があったのか。
しょうがないので、営業している方の餃子の王将に入って普通にいつもの王将を食べる。油淋鶏(ユーリンチー)があるではないか。油淋鶏なんて餃子の王将にあっただろうか。あったような無かったような。無い店舗も多いはず。とにかくいつもは頼まないメニュー。ここの油淋鶏はなかなか美味く出来ている。いつもの唐揚げに餡をかけただけと言ってしまえばそれだけだが、それだけではないバランス感覚がある。
餃子は頼んでしまう。わりと丁寧に焼いている。
野菜炒めも綺麗な色が出ている。三雲店はなかなか良い王将だ。
僕はダイビンビールを注文した。運転するから飲まないオッさんをつまみに飲むビールは美味い。店内には家族連れやグループ客が目立つ。座敷席の座布団が血のようなもので汚れている。まさか。たぶん餃子のタレでもこぼしたのだろう。そう考えることにした。
結局いけすの王将を味わうことは出来なかった我々。ただしもし営業していたとしても、やはり入らずに餃子の王将の方で食事をしていたかもしれない。いや、していただろう。最初からいけす料理を食べる気は無かったし、いけすの方にはきっと餃子のメニューだって無いのだ。そんなわけだから営業が終了しても当然のいけすの王将だけど実際は長い間営業していたわけで、同じ敷地で同じ看板で店舗がある強さと解釈するよりしょうがない。三雲店は2つ建物がある関係で駐車場が広いが、その駐車場内にアイスクリーム屋かなんかがあった。こちらはまだ営業している風だったが実際はよくわからない。
ちなみに回転寿司の方の王将はまだやっている店舗があるようである。
急げ急げ!
餃子の王将 八幡店
僕が子供の頃に行ったことのあるいけすの王将はおそらく生駒店だった。しかしそちらは前に閉店して、餃子の王将阪奈生駒店というのが場所を変えて出来たようだ。しかし和食の提供は続けているらしい。近隣のお年寄りの会席なんかに需要があるのかもしれない。
餃子の王将 阪奈生駒店
記憶をたどっていくと王将もいろいろと変遷しているものだ。
王将話はまた続けたい。