北谷町のバンボシュ美浜店にて、思い思いの食材をとってくる3人。いよいよパーティーが始まる。
肉にウインナーに大量の唐揚げ、フレンチフライとテビチ。バンボシュ美浜店風にいうと料理の多国籍軍に囲まれて御満悦のてっちゃん。これらを一気に片付けていく。つい1時間ほど前まで、マクドナルドやタコス(いつの間にか無くなっていた!)を食べていたことなどすっかり忘れてしまった。
僕は、バンボシュ名物の横長の深皿にサラダを山盛りにする。何に使うのが適切な皿なのかイマイチよくわからないけど、サラダを山盛りにするのにちょうどよいと思っているのでいつもこうしている。肉をこの深皿にてんこ盛りにする人もいる。そうすると相当な量になるので、お代わりに行かなくてもよいくらいだ。焼きそばとか唐揚げを入れてもそれなりに活躍するかもしれない。要するに何にでも使える皿なのだろうけど何だか気になる型だ。
後はタコライスを丼に作り、豚バラとスペアリブとブラジル産マテ茶鶏。それと豆板醤もたっぷり。バンボシュの焼肉タレは甘めなので、豆板醤を混ぜ込むと食欲が増進される。豆板醤やニンニクは、肉コーナーに置いているので、忘れないように最初に小皿にもらってくるようにする。
タコライスの丼飯が食べられるのはバンボシュだけだろう。今にして思えば、焼肉を放り込んだり、いろいろなアレンジが可能だったのだけど、この時はベーシックなタコライスの制作にとらわれていてそこまでの余裕は無かった。しょうがない。次の機会があれば色々と試してみたい。
豚バラを並べてみるとコンロの絶対的な小ささが際立つ。通常のサイズでも3人となると狭いくらいなのに、これではどうにもならない。ウインナーもたった4本で外周の半分を囲んでしまう。このサイズで4人で使うと考えると頭が痛い。誰か1人はひたすらタコライスと唐揚げを食う役に回ってもらうしかないかもしれない。
そういえば、ブラジル産マテ茶鶏は、あまり印象に残らない味だった。名前に期待してしまった。
火の手があがり豚バラが縮こまってくるとそれなりに余裕があるようにみえる。ここは代表して誰か1人に本村焼きをやってもらって、みんなで取り分けて食べる方が効率的かもしれない。
本村焼き、別名まわし焼きとは、網に放り込んだ肉を、トングでかき回しながら焼く方法である。肉をあたかも焼きそばを焼くようにして焼く。常にかき回しているので、どの面にも焼き目がつかず蒸し焼きのような状態になる。一面がカリカリになって香ばしい焼肉も美味いが、こういうやり方でじっくり熱を通した焼肉もたいへんに美味しい。あまり知られていないし、ずっとかき回すのでしんどいし、大勢で焼肉をつつく際には嫌われがちな方法だが、決して無益な技ではない。もし機会があればやってみて欲しい。
箱ティッシュが置いているのが嬉しい。今までバンボシュの店舗をめぐってきたわけだけど、テーブルに箱ティッシュが常備してあったのはここの美浜店だけだ。
いつものバンボシュの沖縄そばに、軟骨をトロトロに煮たものを投入。軟骨そばにする。焼肉と同時に食べているのを呪いたくなるほど濃厚でボリューム満点だ。表面に脂の層が出来上がっている。このトロトロ軟骨も他の店舗ではあまり見た記憶がない。美浜店では軟骨とテビチが常にあるのだろうか。そうだとしたら恐るべき。米軍基地のガチムチ白人黒人たちも満足するしかないだろう。
満腹になったてっちゃんとコウさまと僕はバンボシュくんに会釈して店を後にする。17時前に入店したのでランチ料金だ。しかも昼飯時も夕飯時も外しているのでかなり空いていた。バンボシュを楽しむにはベストの時間だったわけだ。
美浜店はコンロの小ささを除けば、非常にレベルの高いバンボシュだった。北谷町(ちゃたんちょう)には他に焼肉TRYや、ピザインオキナワなどといった食べ放題の名店がある。それだけに手を抜くわけにはいかないのだろう。いつまでも切磋琢磨を続けてもらいたいものだ。