どうにもこうにも、
ボート予想で苦戦するアニワギ博士と僕であった。
気分転換をかねてレースの合間に1Fに降りてうろうろしていると、何も無いと思っていた通路でポツンと営業している屋台を発見する。僕らの目にはその屋台は、取り残された田舎町にやってきたサーカス団のように輝いて見えた。

串かつ……と、
えびフライ?
どちらも揚げ物ではあるけど、何とも奇妙な取り合わせである。串かつはともかく、エビフライを売りにしている屋台は初めて見た気がする。わざわざエビフライと書くからには、エビの串かつというのではないのだろう。これもやはり名古屋文化圏の影響下ということだろうか。

高速でエビフライに手を出すアニワギ博士。100円のわりに、なかなか大きなエビフライ。こうした屋台では良心的価格のような気がする。

揚げ置きのエビフライを1串とって、手前のトレーでソースとマスタードを好きなだけかける。まるでフランクフルト。
味は悪くないらしい。串にさしたエビフライを頭に思い浮かべて欲しい。それに甘辛いソースをたっぷりとかける。だれでも想像できる冷凍食品的な味わいの無難なエビフライ。アニワギ博士の口ぶりから推察するにそういう味だ。
僕は串かつの方が気になったのでそっちを注文する。注文するといっても100円を渡して、串かつが揚がるのを待っているだけ。串かつの揚げ置きが切れてしまっていて、油に放り込んだばかりなので間が悪い。揚げたてはきっと熱いに違いない。
串かつもなかなかの大きさなので揚げるにも時間がかかる。そのうち同じような串かつ待ちの、串かつイおじさんたちが周囲に集まってくる。アニワギ博士はエビフライをさっと取ってさっと食べたのに、僕はバカ面さげて、串かつが揚がるのを屋台の前でぼんやりと待っている。なんという格差。
待つこと5分くらいか。やっと串かつが揚ったので恐る恐るストッカーから1本引き抜く。揚げたてなので串が熱くなっているのを警戒した。しかし思ったほど熱くなかった。よかった。
目の前のトレーでソースをかける。ソースの2度付け禁止と張り紙があったが、そういうのはソース壺にどぶんと漬け込む大阪的スタイルの店でいうもので、ここの屋台のように容器から絞り出してかけるソースに2度付けも3度付けも本来はないのだ。察するに、一度屋台を離れたら、ソースを欲しがってまた近寄ってくるなと、そういうことなのだろう。

ついでにマスタードもかけた。串かつにマスタードをかけるなんて大阪では聞いたことないけど、それはそれでアリかとは思った。
串かつはそれなりに大ぶりで、これで100円ならば安いといえる。
問題は中身だ。
大阪の串かつでとくに指定のない場合は、牛肉のクズ肉みたいなものが入っている。
名古屋の味噌串かつの場合は豚肉。
エビフライと並べて売っているくらい名古屋文化圏なのだから、中身はきっと豚なのだと予想する。それでいて、このサイズだから、中身がすべて豚とも思えない。豚と玉ねぎを交互に刺した、関東風の豚ネギマスタイルのものを串かつにしていると見たがどうだろう。

一口かじるとそこは玉ねぎ。そして豚肉。予想はズバリ当たりだったようだ。食べていくと予想以上に玉ねぎが多い。豚肉なんて2切れくらいだったかもしれない。でもしょせんギャンブル場の100円の串かつであるから十分である。
衣に染み込んだソースが美味い。そしてシャバシャバ気味のマスタードもアクセントになっている。タマネギの甘い味と、いまいち存在感のない豚肉の微かな歯ごたえ。タマネギ串かつだと思えば、オマケで豚肉が入っているなんて相当に凄いと思える。これぞジャンクフードの醍醐味。
煮かけうどんに、えびフライに、土手煮に串かつ。静岡県内にかかわらず、愛知県のものにおんぶにだっこすぎる気もするが、そんなに離れてないので仕方がなかろう。あ、イカ五平を忘れていた。まあ、いいか。
串かつで多少手がべとついたが、おかげで残りのレースに集中できそうだ。
つづく。
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