ぶたおのラジオ日記 butaosan.exblog.jp

• 蒲田の南蛮カレーの復活の思い出
  [ 2012-05 -23 19:14 ]
• ビッグマックポークの作り方をおさらい
  [ 2012-05 -21 22:29 ]
• 小倉の歓楽街のうどん食堂
  [ 2012-05 -09 00:10 ]
• JR岩国駅の鉄板コース
  [ 2012-05 -01 13:50 ]

一昨年に閉店した南蛮カレーのことを当時ブログに書いた。
実は書きそびれていたのだけど、その数ヶ月後に南蛮カレーは別の形で復活していたのである。

なんでも、南蛮カレーで働いていた人が、近くにキッチンすみっこというレストランをやっていて、そこで南蛮カレーと同じ味のカレーが食べられるということだった。

もう二度と帰ってこないと思っていた南蛮カレー！
なんというミラクル！

2ちゃんねるのカレー板でその情報を見つけた時に狂喜したのを覚えている。
店が無くなった後も未練たらしくうじうじと”南蛮カレースレッド”にたむろっていた南蛮カレーファン。それを見るに見かねた地元の事情通の誰かが、情報を差し入れてくれたのだ。こういう時に２ちゃんねるの良心を感じる。

いてもたってもいられず冬の18きっぷを使ってすぐに蒲田へ向かった。
2011年の3月のことだった。

これがキッチンすみっこ。

JR蒲田駅から少し離れたなんでもない場所にある目立たぬ地元のレストラン。そんなに難しい所ではないけど何しろ目立たぬレストランなのでけっこう迷ってしまった。こんなのネットの情報が無かったら一生気が付かなかった！

たしかにメニューにカツカレーがある！

お値段はさすがレストランだから同じという……あれ？？？
680円てそのまんまや！！

いや、というかビーフカレーと比べて30円しか差がないってどうゆうこと！！？

こりゃ安いわ。

南蛮カレーといえばカツカレー。カツカレーといえば南蛮カレー。
なんである。

カツカレーだけは出来るだけ値段を据え置きたいという店主の心意気か。
カツカレーを求めてここにたどり着いたファンにたいするあまりにも嬉しい配慮。涙が出てきそうである。

もちろん一もニもなくカツカレーを注文した。

テーブル上の調味料類のタバスコのチリソースとハラペーニョソースに注目して欲しい。これで感動するのは間違いなく旧南蛮カレーのファン。

南蛮カレーの特徴のひとつとしてカウンターにタバスコのハラペーニョソースが設置してあって、客はそれを垂らすことによってカレーの辛さを調整することが出来るようになっていた。普通のカレーだとタバスコなんかかけたりしないが、はっきりしないような何でもないような味の南蛮カレーにはこうしたソースが妙にあっていた。たまにパンチを効かせたい時など最適だった。

もちろんキッチンすみっこは洋食レストランなので、パスタやなんやの為に置いているという側面もあるのだろうけど、せっかくなんで南蛮カレーの遺産という強いメッセージとして受け取りたいものだ。なにせタバスコの外箱の上部を切り取って設置するのは南蛮カレースタイルそのまんまだからだ。これはますます期待がもてる。

きました！

カツカレー専用の横長のお皿もそのまま！
これこそ南蛮カレーのカツカレーだ！

出てくるのにちょっと時間がかかったのは、きっとわざわざカツを揚げてくれていたからだ。ちなみに南蛮カレーは食券のボタンを押した瞬間に既にカツの盛り付けが始まっているという、信じられないくらいのスピードでカツカレーが出てくるのが売りの店だったけど、そこはカレースタンドと洋食レストランのスタイルの違いとして楽しむべきだろう。

恐る恐るひとくち食べてみる。
この美味いのか不味いのか、濃いのか薄いのか、はっきりしないルゥ。
でもいざ探してみると類似店が全く見当たらない独特の味。
また食べられるとは。まさしくこれは南蛮カレーだ。

カツも作りおきじゃないからサクサクでホクホク。ルゥもちょっと上品な印象を受ける。いわば「じっくり丁寧に作った南蛮カレーのカツカレー」ともいえる。食べたことのある人にはわかるはず。紛れも無く南蛮カレーのレシピを使っている。

ふと横をみれば、他のお客さんもカツカレーをガツガツと食べていた。
やっぱり皆これを食べにきたのだなあ。言葉は交わさないが同士気分だ。

無くなってしまった店の味に再会できる。
こんなことがあるんですねえ。

キッチンすみっこのシェフに感謝。
また行く機会があれば他の料理も試してみたいが、でもやっぱりカツカレーを頼んでしまうんだろうなあ。

キッチン すみっこ （カレー / 蓮沼駅、蒲田駅）

昼総合点★★★★★ 5.0

みなさん、マクドナルドでビッグマックポークやってますか？
沖縄が生み出した驚異のマクドナルド料理ビッグマックポーク！
まだ知らない人もいるかもしれないので今さらおさらいしておきますよ！

ビッグマックポークとは、チーズバーガーとマックポークを組み合わせた料理。たった240円でマクドナルドのレギュラーメニューのどれよりも美味しいとされる。

詳しくはこちらも参照のこと。
↓
ビッグマックポークのwiki

マックポークとチーズバーガーを裏返して並べると作り易い。
もうすでにマックポーク側の下のバンズが剥がされている。
チーズバーガー側でもいいのだけどマックポークのほうがやりやすいから推奨。

余ったバンズは捨てても良いが、あとで未練たらしくかじってもよい。
今のマクドナルドのバンズは、それのみでもパンケーキみたいでなかなか美味しい。

これが企業努力ってやつか！

完成形！
さあ、かぶりついて！

チーズバーガーのチーズ＆肉の最強コンビに、マックポークの豚バーグ＆ソースがここまでマッチングするなんて誰が思っただろうか。別々に食べた時には決して味わえない濃厚で奥深くてハーモニックな何かがある。

これを見つけた人は天才だ！

一人でも多くの人にこの驚異のメニューを教えてあげるべき。
最近では100円のチキンクリスプが登場したので340円で牛豚鶏の三段バーガーも可能だぞ。腹パンパンですぞ。

小倉の歓楽街である鍛冶町（かじまち）のあたりをぶらぶらしていたら、とても凄味のある食堂があったので気になってしまった。ちょうどお腹も減っていたので入ってみるか？いやまさか？

葛藤はあったものの恐る恐る中へ入ってみた。
１５時くらいだったと思うが時間帯が悪かったのかそれ以外の理由によるものか店内はオバちゃん（お婆ちゃん）と自分だけ！この雰囲気はかなりしくじった感があるが仕方がない。まるで場末のスナックのようなカウンター＆スツールを奥に見据えて手前のガタガタの椅子に座る。
右には座敷席というにはあまりにも狭いちょいかけ席。
こういうのは何て言うのかな？
ノスタルジックが過ぎるお店でしか見かけないけど。
あと初詣の屋台の飲み屋とか。海の家とか。
左側には向日葵とタヌキを見つめながら食事をするストイックなカウンター席。こういうのはカウンター席の延長という解釈で良かろう。

そういった劇場的な構成になったわりと広めの店内。

少し不安になりつつ、壁に貼っていたメニューをキョロキョロ眺めて一番ダメージが少なそうな素うどん（300円）にした。こういうお店ってのは今の外食産業の感覚からいうと意外に高かったりする場合が多いけど、うどんに関してはお手頃で良かった。もしかしたら北九州で昔から親しまれている変わった味のうどんが食べられたりしたりしなかったり？
出てきたのは普通のうどん。
ひとまず安心。
普通で良いんだよ。普通で。
けっこう厚めに切ってあるらしいかまぼこが二枚も載っているのが好印象。
味も……これは！
ってのはまるでなかったけど、良くも悪くも平均的なうどん。
お出汁もたぶん粉のやつと大差ない感じ。

ちなみに、出してくれたお茶はとても不味かった。
いやでもまあ、お茶を飲みにきたんじゃないので。
うどんが楽しめたらそれで良いのだ。

うどんは平凡でもカマボコには少しイベントがあった。
玄界灘でとれた魚のカマボコだったりするのかなとか妄想しつつ口の中に放り込んだら……うわ、これは！

お婆ちゃんたら、かまぼこを包んでいたプラスチックのまま刻んでいるやないの。もう仕方ありませんな。

目新しさといえばこれくらいのお店です。

まあまあまあまあ。
お腹も空いていたし、値段分は満たされたので悪くは無かった。
ごちそうさまでしたと300円を渡す。

「あの、お便所は…」
「あ、うちは貸してない。そっちに公園あるから…」

というわけで近くの便所のある公園まで教えてもらった。
旅行者としては大助かりでしたよ。

さすがにこのお店は検索しても食べログが出て来なかった

JR岩国駅というと18きっぷで九州方面に向かうとかなりの確率で乗換駅になるところだ。乗り換え待ちの時間も十分から長い時には数十分に及んだりする。条件や行程によってもかわってくるだろうけど、特に僕が大阪から最短距離で出発すると必ず40分ほどの乗り換え待ちになってしまう。しかし岩国駅での乗り換え待ちは苦にならなったことがない。それどころか毎回岩国駅での乗り換えを楽しみにしているほどだ。なにしろ初めて訪れたときから駅前にとんでもなく美味いラーメン屋があるのを知ってしまったからだ。
岩国駅のホームには立食いうどん屋ではなく食堂があるが利用したことはない。華麗にスルー。
駅舎を出てロータリーの右手にある赤い縦長の中華そばの看板。見えるだろうか。
これこそが岩国ラーメン？の名店の寿栄広食堂。
看板に惹かれて初めて入った時のことを今でも思い出す。
実はやっぱり有名な店らしい。
中華そばの大。
周りが大大いうから、うっかり大なんて頼んでしまった。
背脂たっぷりで細麺で尾道ラーメンぽいフォーマットではある。
汁の臭いやジャンクさではラーメン二郎を彷彿とさせるところもある。
実際、無料ではないけど、ヤサイマシやアブラマシなんかも対応してくれる。

二郎ぽいスープには唯一無二で太麺しか無いと考えていた自分の見識の甘さを指摘されるがごとくここの細麺は食べやすくてスープによく絡んで……単純に美味い。言ってみれば上品なラーメン二郎か。50年以上の歴史を誇る店らしいから、ラーメン二郎に例えるのは失礼かもしれないけど。

ラーメン二郎を食べた時みたいに食後にまるで使えない人間になってしまうなんてことは無いのが最も嬉しい点。これも細麺ならではの良さ。ここのラーメンは大にしたってラーメン二郎の小よりも軽い。もし乗り換え待ちで二郎を食べたら、午後からの鉄道の旅などは全て終わってしまうに違いない。

食後は駅に併設されているコンビニで広島県の定番のお酒である千福のVカップ（青のほうがやや良い）を購入して列車に乗り込むのが定番。自分の行程の場合だと、昼飯代わりにラーメンを食べてここのコンビニに寄ってホームに戻ると、実によいタイミングで列車が到着している。涙がでるくらい鉄板のコースなのである。今のダイヤが続くかぎり判でついたように同じ事を繰り返すに違いない。